非認知能力って聞いたことありますか?難しそうな言葉ですよね。
社会性・自制心・共感力・主体性などのことで、簡単に言うと学力ではなく自分らしく幸せに生きていく力のこと。
幼児期は、学力を伸ばすより非認知能力を身につける方が重要だと言われています。
この非認知能力の中に自尊感情や自己肯定感もあり、それは自分は自分でいいんだ!大切な存在なんだ!と思えることです。
障害があると、健常の子供より難しいことがたくさんあります。落ち込むことも多いと思う。
それでも、我が子には自分らしく幸せに生きてほしいと願うもの。
息子の場合は、境界知能だということもあり、ある程度以上の学力を伸ばすのは難しい。
でも、この自尊感情や自己肯定感は高めてあげたいなと思って子育てしています。
ただいま息子は中3です。
自分はこのままの自分で、かけがえのない存在なんだ!と思っていることが伝わってきます。
前向きな言葉や、自分を認める言葉を日常の生活でよく聞きます。
自分は大丈夫!という謎の自信も感じます。
親としては勉強面のこともあり、おーい!大丈夫じゃないよー!なんて思うところもあるけれど、今のところ、自分らしく幸せに生きてくれていると思っています。
この自尊感情や自己肯定感を高めるためには、褒めることが大切です。
褒めることが大切だと言っても、ただただ「すごいね!」ではよくありません。
今日は、自尊感情や自己肯定感を高めるための褒め方を紹介していきますね。
自尊感情・自己肯定感は、自分自身を価値ある存在だと思えること
自尊感情とは,自己に対して肯定的な評価を抱いている状態を指す Self-Esteem という心理学用語を訳した言葉として定着し,広く使われています。自己肯定感と同じ意味合いで用いられる場合もあります。 自尊感情は「生まれてきてよかった」,「自分にはできることがある」等,自分自身を基本的にかけがえのない価値ある存在とする感情であり,学習意欲の向上や良好な人間関係を築こうとする源となります。
自尊感情に注目!(鹿児島県)
↑ これに限らず、自尊感情と自己肯定感は、ほぼ同じ意味合いとして捉えられているものが多いです。
発達障害の子供はその特性から、トラブルを起こして叱られることがたくさんあります。まわりの友達に責められることも多いかもしれません。そんな経験を重ねるうちに、だんだん自尊感情は損なわれていきます。
自尊感情が低いと、自信が持てなかったり、まわりの言動を否定的に受け取るようになってしまう子供もいます。
我が子には、自分自身をかけがえのないの存在だと思ってほしいですね。
そのために、叱る以上に褒めていきたい。
褒めるコツ5選
褒めるのが大事なのはどこでもよく聞く話で分かっているけど、どんな褒め方がいいのか知らない人もいると思います。ここでは、褒めるコツを5個紹介しますね。
褒めるのが難しいって思う人は、褒めようではなく、認めようと思うといいかもしれません。
努力した過程を褒める
いい結果を褒められると子供は喜びます。
その後もいい結果が出せるように、いろんなことを頑張ると思いますよね。
でも、違うんです。
次の結果が悪いと褒めてもらえなくなると思って、いい結果が出せる簡単なことしかしなくなります。新たなことにも挑戦しません。
必要以上に失敗を恐れることも!
これから先、成功だけで生きていけるわけではありません。成功に執着するようになると、それは子供自身にとって辛いこと。
でも、結果ではなく、それまでの努力や頑張りを褒められると、次も挑戦しようという気持ちがうまれます。
自分のした努力を褒められると、新たなことに挑戦すること自体が楽しくなります。努力は大切だと思えることで、困難があったとしてもそれを乗り越える力も身につけられる。
失敗してもいいと思えることで、失敗から学べる子供にもなります。
いい結果はもちろん嬉しいことだけど、いい結果ではなかったとしても、努力できたという過程を見てあげたい。
結果に至ったプロセスを褒めることが、今後の子供のやる気を引き出します。
具体的に褒める
「すごいね」「えらいね」などの抽象的な言葉では、子供は自分を見てくれていないと感じることがあります。
大人でもそうですよね。むやみに「すごいね!」と言われても、本当に思ってる!?とりあえず言ってるだけじゃない?なんて感じたりします。
ついつい「すごいね~!」って言ってしまいがちなんですけどね…
大切なのは、いいと思ったところを具体的に褒めること。
お絵かきを見せてくれた時に「わぁ~、上手ね」ではなく「ここの色づかいがきれいだね」とか、「大きく描けたね」「いろいろな色が使えたね」など。
テストでいい点だった時に「〇点で偉い」ではなく「毎日〇〇を頑張っていたからだね」など。
こんな風に、具体的に褒めることがポイントです。
「すごいね!」「えらいね!」はやめましょう。
タイミングよく褒める(望ましい行動を強化する)
いい行動をしたらその場ですぐに褒めることが大切です。
行動科学には「60秒ルール」といわれるものがあります。
60秒ルール!?
これは、何かをした時に60秒以内に褒められると、またその行動を繰り返すというもの。
たしかに、時間がたってから「あの時のあれ良かったよ」と言われても、嬉しさは半減です。
障害がある子だとなおさら、「あの時の良かったあれ」がピンとこない場合もあります。
そして、障害がある子を育てていると「強化」という言葉を聞くことがありますよね。健常の子を育てていても出てくる言葉なのかもしれないけど、私は息子を育てていてはじめて「望ましい行動を強化する」なんて言葉を知りました。
その場ですぐに褒めることで、子供が喜ぶのはもちろんのこと、この望ましい行動も強化していけるので、タイミングよく褒めることを意識したいですね。
ありがとうと感謝を伝えることは褒めることと同じ
お手伝いや片付けなどを子供がしてくれたら「ありがとう!助かったよ」と感謝の言葉を伝えましょう。感謝の気持ちは、子供の存在を認める言葉です。
「ありがとう」の言葉で、子供は人の役に立っている、人から必要とされていると感じることができます。
褒めた時は、褒めるだけ
「〇〇を頑張ったんだね!」と褒めたあとに、「次も頑張ろうね」と言っていませんか?
親は特に深い意味もなく、また頑張れ~と軽い気持ちで「次も」と言ってしまいます。
でも、この言葉に「頑張っても認めてもらえない」と思う子供がいます。
確かに自分に置き換えて考えると、すごい頑張ったあとに、「頑張ったんだね!次も頑張ってね!」って言われると、まだ頑張らないといけないの!?って思いますよね。いや、頑張るけど今それ言うの?しんどいんだけど!となってしまう気持ちは分かります。
褒めた時は、褒めっぱなしで、次のことは言わないように気を付けましょう。
褒めるところがない!そんな時は聞く
具体的に褒めようと思っても、え、どこを褒めよう・・・ってなることも正直ありますよね~。大人からすると、これのどこを褒めればいいんだー!ってなることもあります。
そんな時は、直接子供に聞くのがいい。
どこを褒めてほしい?と聞くんじゃないですよ!
「どうしてこれをしようと思ったの?」「こうするためにどこを頑張ったの?」「どんな工夫をしてできるようになったの?」など。
子供が教えてくれたところが、褒めるところ。
そこを褒めることができると、的外れではなく頑張った所をピンポイントで褒められますよ。
頑張ったところを誇らしげに話してくれると、それを聞いてる親も嬉しいしね。
今日紹介した褒めるコツは、こちら。
子供を褒めることは大切です。でも、何もかも褒めよう!とにかく褒めよう!というわけではありません。おだてて育てるのとは違います。
褒めるのが苦手だと感じる人は、「褒める」から「認める」に変換して考えると、言葉が出てきやすくなるかもしれません。
また、褒めるのは大切だけど、イコール叱らないというわけではありません。
なるべく褒めるという意識で、子供と接するといいですね。1日のうちで、叱った回数の5倍ぐらいは褒められるといいなぁ。
息子の発達検査をまとめてます。
➡【発達障害 体験談】今までの発達検査の結果をまとめてみた
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